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Vim(ヴィムまたはヴィアイエム)は、vi から派生し、発展した高機能なテキストエディタである。 ==概要== Vimはオランダ人のプログラマーBram MoolenaarによってAmiga向けに開発された。のちにWindowsを含むさまざまな環境に移植され、特にUnix系オペレーティングシステム (OS) ではEmacsと並んで広く使用されているテキストエディタとなっている。 Vimという名称は、オリジナルのviエディタに近づくことを目標として、開発当初Vi IMitation(viの模倣)の略とされていた。しかし、やがてviを超えることを目指してVi IMproved(viの改良)とされるようになり、今日ではオリジナルのviを大きく上回る機能を持つに至っている。 VimはGUIを必要とせずCUIでも動くため、Unix系OSに標準のエディタとして搭載されていることが多い。コンピュータの大容量化と高速化にともない、2000年以降のOSでは viに代わってより高機能な Vim、あるいはその機能劣化版が標準装備されるようになってきている。このため、コマンドライン上でviを実行すると代わりにVimが起動するディストリビューションが一般的となった。 Vimは基本的にCUIで動作するが、GUIで動くVimのことを特にGVim(gVim, gvim, ジーヴィム)と呼び区別している。マウス操作など、GUIであることを生かしたGVimにしかない機能もある。 viエディタと同様、キーボードのみで操作されることを前提としていたため、キーボードのみですべての操作が可能になっている。その基本的な操作方法はviと同じで、状況に応じてモードを使い分けることでテキストを編集していき、小さなコマンドの組み合わせをその場で作ることによって多種多様な機能を実現する。 Windows系エディタ(メモ帳など)などの他のエディタとは操作方法がまるで異なるため、一通りのテキスト編集作業ができるようになるまで慣れが必要となる。しかしながら、一旦慣れてしまえばメモ帳などとは比較にならないほどのテキスト編集速度を得ることができるため、数多くのVim愛好家が存在する。Vimの他の機能と併せて、プログラムコードやシステム設定ファイルを編集するのに特化しているため、特にプログラマーやシステム管理者に利用者が多い。 vi系 (vi, Vim, nvi) のキーボード操作法は、エディタをはじめ、各種ビューワや、ブラウザのプラグインにいたるまでその後のソフトウェアの操作方法に強い影響を与えていった。特にMozilla FirefoxのアドオンであるVimperatorは。 Vimの大きな特徴として高いカスタマイズ性を挙げることができる。オリジナルのviがどんな環境でも設定なしですべての機能が利用できる万人向けのエディタだったのに対し、Vimでは設定ファイルを用いることでより個人の好みにあったエディタにカスタマイズすることができる。 エディタの詳細設定は主に ~/.vimrc (Windows版では %USERPROFILE%\_vimrc )というファイルに書いておき、起動時にVimがそれを読み込むことで設定が反映される仕組みになっている。Vimは独自のスクリプト言語 (Vim script) を用いて自身の機能を拡張することができ、かなり幅広い機能強化を行うことが可能である。有志らによって書かれた有用なスクリプトはプラグインとして www.vim.org 上や個人のブログ上で公開されている。~/.vim (windows版では %USERPROFILE%\vimfiles )フォルダ以下にこれらのプラグインファイルを置くことで機能を拡張できる。Vimは、多言語、多コーデックを扱うことができ、iconvで対応しているものならばたいてい利用できる。しかし日本語などのマルチバイト文字を書くには不便が多く、もっぱら英文編集での利用が一般的である。 ライセンス形態は、GPL互換のチャリティウェアとなっており、いわゆるフリーでオープンソースなソフトウェアとして配布されており、Vimを起動するとウガンダの子供たちへの援助を募るメッセージが表示される。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Vim」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Vim (text editor) 」があります。 スポンサード リンク
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